調理部 ペストリー・ベーカー課ペストリー 田中 美紗希 2017年入社

 

1)現在の仕事内容について

ペストリー(製菓)部門は担当チームが3つに分かれており、宴会・外販・焼成があります。私は入社後2年間宴会チームとして宴会で出されるブッフェのデザート作りを経験し、現在は外販チームになりました。外販チームでは「ペストリーショップ」や「ラウンジ」、「百貨店」などで販売するケーキ・菓子の仕込みと仕上げの担当をしています。「ペストリーショップ」では約10種類、「ラウンジ」は主にアフタヌーンティーに提供するスイーツの仕込み、百貨店に出すものも10種類以上もありますので、さまざまなケーキを作ります。朝はフルーツをのせるなどの仕上げを行い、それぞれに卸した後は翌日分の仕込みをしていきます。仕込みはムースやカスタードなどのベースづくりから、細かなチョコレートでのパーツづくりまでたくさん携わっています。

2)仕事上でのやりがいや大変なことについて

宴会ではコースのデザートの皿盛りやデザートブッフェなど宴会に合わせて大量に作る業務でしたが、外販では1つ1つを丁寧に仕上げ、見た目や形がすべて均一でないといけないため、より集中して作業をします。スイーツを百貨店に車で運んでいく際、時々パーツが壊れてしまうことがありますので、そんな時は新しいものをすぐに届けます。
嬉しかったこととしては、宴会担当の際、毎年こどもの日に開催されるお子様パティシエ教室で4歳くらいのお子様と一緒にパフェを作ったのですが、とても喜んでくださり、またここのケーキを食べたいって言ってくださったのがとても嬉しかったです。現在の外販担当はあまりお客様と接する機会がないので、宴会担当のときに出会ったゲストの喜んでくださった顔を今も思い出しています。
大変なことは早起きですね。大体5時半に起きて7時前には厨房に立っています。あとは意外と重いものを持つことや、力作業が多いので体力も使いますね。

ペストリー 田中 美紗希

3)ホテルでの仕事を通じて学んだことや成長できたことについて

ホテルではパティシエ以外の方と接する機会が多く、パティシエ以外の調理人や、サービススタッフとの連帯感があると思います。入社当時は想像もしていませんでしたが、自分が作ったケーキがゲストのもとに届くまでたくさんのコミュニケーションが生まれています。
また、新しい業務を任せてもらえた時はより一層責任をもってがんばらなくてはと思います。もちろんできるようになるまで先輩方が丁寧に教えてくれますが、ひとりで任せてもらえると頑張ってきてよかったと思います。
そして後輩もできたので、技術などを教えているときは成長したなと感じます。一度自分がやり方を見せた後は、自分自身で体得できるまで実践させるようにしています。それでできるようになってくれると嬉しいですね。
あと早起きはつらいですが、一旦厨房に立つと自然と体にスイッチが入って眠いのは気にならなくなります。これも成長ですかね。

4)職場環境や社風について

自分がやったことのない仕込みや仕上げを「今日はこれをやってみようか」と新しい作業をするチャンスをたくさん与えてもらっています。自分のやる気次第でどんどん成長できる環境だと思います。そしてお互いの協力体制がしっかりしていると思います。たとえ自分の業務が終わってもほかのチームが終わっていなかったら手伝ったり、助け合ったりしています。プライベートも仲がいいですね。先輩後輩も分け隔てがないです。社内全体も調理もサービスもみんな自然と挨拶を交わすし、他愛のないことでも声を掛け合うのはいい社風だなと思います。

5)今後の抱負について

まだわからない技術をどんどん学んで、多くの知識や技術を身につけて今以上にできることを増やしていきたいです。新商品についてもみんなで話し合って決めていくことも楽しいですし、先輩たちの技術もいつも見ながら学んでいくようにしています。宴会、外販と担当してきましたが今後は焼成も経験し、いずれはペストリー全体を把握して業務として手伝える幅を広げていきたいと思っています。今はお客様の表情を直接見る機会が少ないですが、それでも自分がお客様の立場に立っておいしいケーキを作っていきたいです。

※掲載している内容は取材当時のものです。

ペストリー 田中 美紗希